Founder Linda in Japan

特別インタビュー & FQA

Elodie20周年を記念して、創立者のLinda(リンダ)が日本を初めて訪れました。
滞在中は代官山でショールーミングストアを期間限定オープンし、Elodieを販売いただいているお店の皆様やお客様を交えた対談イベントで直接お話しする貴重な機会もありました。

瑞々しい日本の街並み、丁寧に整えられたショップの佇まい、そしてヴィンテージショップでの出会い。

Lindaが日本で見つけた“美しさのヒント”をお届けします。

Elodie JapanCaizu(以下C):
エロディは創立されて今年で20周年ということ、本当におめでとうございます!ブランドを立ち上げようと思われたきっかけはどんなことだったのでしょうか?

Elodie創立者/オーナーLinda(以下L):
2004年、娘のElodieを出産したとき、市場に美しいベビー用品が見つからなかったんです。可愛いお洋服は溢れているのに、おしゃぶりホルダーやフットマフなどはデザイン性に欠けていました。

そこで自分で作ろうとおしゃぶりホルダーを手作りしてみたら、周りに好評で、小規模で販売を始めてみました。
それから3年後に4人のスタッフとオフィスを構え、ヨーロッパ中で販売するようになったのがブランドの始まりです。

C: では最初はお一人で始められたのですか?

L: はい、子育てをしながらだったので、娘が寝た後に自宅のミシンで数千個のおしゃぶりホルダーを作っていました。
子育てとの両立は大変だったのですが、やっただけの価値はありました!

C: Elodieのブランドの名前には特別な思いが込められているとお聞きしました。

L: Elodieは私の娘の名前です。ブランドを始めた時から彼女は私の一番のインスピレーションです。
そしてブランド名のoの文字の下があいているのは、おしゃぶりホルダーの輪っかの部分を表現しています。
全ての始まりは、おしゃぶりホルダーだったので、ブランド名にたくさんの想いが詰まっています。

C: なるほど、たくさんの想いが詰まった名前なんですね。Lindaさんは今Elodieで実際どのようなお仕事をされているんでしょうか?

L: 私はデザインパターンを描き、そして製品開発、あとはもちろんCEOとしての役割も行なっています。
毎コレクションのデザインパターンを考えるのはとても楽しい仕事です。
多くのデザインパターンを描きますが、実際製品化されるのはごく一部です。

C: それはとても大変そう!毎シーズン新しいコレクションのテーマや色の展開は、どのように決めているのですか?

L: インテリアやファッショントレンドからインスピレーションを得ています。
若いファミリーがどんな服を着て、どんな場所へ旅行し、お家の中をどうやってコーディネートしているかも考えます。実際今回の日本での2週間の滞在でとても多くのインスピレーションを得ました。

Garden Leoコレクションは、Diorのコレクションを見た時に「このデザインをベビー用品に落とし込んだらどうなるだろう」と思い描いたことがきっかけでした。
そこにレオパードの動物さんをプラスすることで、お子様の興味も惹きつけられるのではと考え、楽しい気持ちでデザインしました。

Fairy Taleコレクションは、お家の裏の森を散策している時に出会った草木や動物さんを描きました。
日常の生活にたくさんのインスピレーションの源が溢れています。

C: 日本に滞在中特にどこでインスピレーションを得たのでしょうか?

L: 日本は都会と自然がとても近い。世界でもトップクラスの人口密度の都会である東京。
でも少し足を伸ばせば、箱根など自然に囲まれた街がたくさんある。

都会に住みながら自然にも触れることができる文化や、シンプルさと品質を大切にしている環境に、多くのインスピレーションを得ました。

滞在中は様々なお店にも伺い、どのようなベビー用品が求められているかなども確認できました。 日本のお店は世界でもトップクラスにオーガナイズされていて、美しい!

また、たくさんのヴィンテージショップにも行きました。
日本のヴィンテージショップは宝物の宝庫です!

C: Elodieのアイテムは育児グッズらしくない美しさが魅力ですが、なぜ育児用品にもデザイン性が必要だと感じているのですか?

L: 私は良いデザインが大好きなんです。特に高価なものを買うときにデザインが気に入らないのは嫌で。

私たち親はたくさんのベビー用品を買いますが、どうせなら美しいものに囲まれていたい。
そうすれば暮らしや子育てが豊かになると信じています。

私たちはサステナビリティも重視していて、最低三人の子供に使ってもらえるような品質を目指しています。

C: Elodieのビブは日本でとても人気のアイテムです。この製品を作ろうと思った背景と、制作する段階で重視した点などあれば教えてください。

L: 当時、ビブはあってもデザインがシンプルで硬い素材のものが多かったんです。

柔らかくて快適で、そして小さなデザインが機能性を高めるようなお食事エプロンを作りたいと思いました。

そこで思いついたデザインが、肩に羽のようなデザインだったり、腕まで覆えるような大きな耳などです。
可愛いデザインでカバー範囲も広げて、デザインと機能性、どちらのバランスも取れたビブが誕生したのです。

C: なるほど!また2026年の春夏も新しいカラーパターンが増える予定だとか?

L: 春夏コレクションでは、ユニセックスで使えるようなカラーパターンなど、エプロンの新しいカラーも発表予定です。
ぜひ皆様お楽しみに!

C: 1年に2コレクションを毎年発表されてとてもお忙しいと思います。Lindaさんのリラックス方法などを教えてもらえますか?

L: 楽しい質問ですね!リラックスする時間をとても大事にしています。
ガーデニングが大好きで、花を植えたり摘んだりするのが一番の癒しです。
他にも運動や旅行、家族との時間も大切にしていて、それらの時間が私を元気にしてくれます。

先週は家族で箱根の素晴らしい温泉にも行きました!日本の自然は本当に美しい!

C: Elodieのブランドで、今後10年で挑戦してみたいことは何ですか?

L: アジアでの需要がとても高くなっていて、アジア進出にチャレンジしたいです。
先駆けて、日本の皆様には大変好評をいただいて嬉しいです。

今後も新しい商品カテゴリを毎2〜3個導入し、市場でどんな反応があるのか、見られるのを楽しみです!

C: ブランドを通して、世界中の家族にどのような気持ちを届けたいと考えていますか?

L: 親になっても自分らしさを忘れないで欲しい。好きなことを楽しみながら、人生の旅を味わって欲しい。

子供と一緒にお出かけして、笑って、シンプルでいい。完璧であろうとせず、自分に優しく。

子育ては愛と楽しさと美しさに溢れた時間であって欲しい。
大切なのは心からの愛と喜びだと伝えたいです。

C: とても素敵なお話をありがとうございました。これからもElodieが子育てを行う親子様の花となるブランドになれれば嬉しいですね。ぜひまた日本にいらしてください。

L: ありがとうございます!今回私の娘、Elodieがスペインに留学中で一緒に来ることができず、彼女がとても残念がっているので、次回はElodieを連れて日本に戻って来たいと思います!

優しさと愛に溢れたElodie創立者のLinda。
これからも彼女のクリエイティブな世界を覗くのが楽しみで仕方ないですね。

Q&A — 日本の皆さまから寄せられた質問

続いて、来日中に皆さまから寄せられた質問と、Lindaの回答をご紹介します。

モンドストローラーについて

Q. モンドストローラーの人気カラーは日本と世界で違いはありますか。

A. ヨーロッパで人気のカラーはウィリアムモリスとガーデンレオです。

Q. リンダさんが思うモンドストローラーのセールスポイントを教えて下さい。

A. コンパクトで、旅行などでも持ち運びがしやすいことです。
そしてコンパクトでありながら走行性がスムーズでしっかりしている点がポイントです。
ストローラーのカゴバッグに収納できるバックパックも付属していて、バックパックの中に物を収納することで、折りたたむ際に荷物を取り出すのもとてもスムーズに対応いただけます。
もちろん他のブランドにないデザインパターンにも誇りを持っています。

Q. モンドストローラーのベビーカーに、人気なアクセサリーの組み合わせなどありますか。

A. ベビーカーと一緒におすすめしたいアクセサリーは、オーガナイザーです。これがあるだけで使いやすさが大きく変わります。
市場にはチャックがなかったり、単体で持つとデザイン性に欠けるものも多いですが、Elodieのオーガナイザーはその点をすべてクリアするようにデザインしました。
バッグとして単体で持ち歩きたくなるほど、機能性とデザイン性の両方を大切にしたアイテムです。

Q. モンドストローラーのバスケットの積載量の少なさが気になるというお声が多いですが、構造上の理由があるのでしょうか。

A. MONDOは旅行にも連れて行きたくなるベビーカーというコンセプトでデザインしています。
旅行中は電車やバスなどでベビーカーをさっと折りたたむ場面が多く、そんな時にバスケットから荷物をスムーズに取り出せることを重視しました。
バスケットにはバックパックを取り付ける設計になっており、そのぶん積載量はややコンパクトではありますが、“使いやすさ”と“スピード感”を優先した構造になっています。
限られた時間の中でも、親子での移動が少しでも楽になるように。そんな想いを込めたデザインです。

おしゃぶり・ブリンキー・について

Q. 男の子にもおすすめのおしゃぶり(カラー・デザイン)を増やしてほしいです。

A. 来年の春夏コレクションはユニセックスに使える新カラーも登場するのでお楽しみに!

Q. 抱っこ紐・ベビーカーでも使える防寒ケープや、真夏に使えるUVケープなどは今後販売されますか。

A. 今回の日本滞在でたくさんの方が、抱っこ紐に防寒ケープを使用しているのを拝見しました。
来年の秋冬コレクションに間に合うようにデザインできるか、私のチームと早速相談してみます!

Q. かわいいおしゃぶりが人気なので、それに合わせたおしゃぶりケースがあったらいいなと思います。

A. とってもいいアイディアですね!デザインできるかチームと相談しますね。

Q. ブリンキーバニーの使い方を教えて下さい。

A. ブリンキーは、お子様を迎える前の出産準備アイテムとしてご用意いただき、パパやママの香りをつけておくのがおすすめです。
赤ちゃんに渡したとき、その香りが安心感につながるアイテムになります。

Q. ブランケットと何かを一緒にギフトにしたいですが、おすすめはあります?

A. ブランケットと組み合わせるギフトには、ぜひブリンキーを選んでいただけると嬉しいです。
ギフトボックスを開けた瞬間、うさぎさんのお顔が見えて、とても可愛いんです。

Q. エロディさんが特にお気入りだったアイテムはありますか。

A. おしゃぶりホルダーです。Elodieのブランドはおしゃぶりホルダーから始まりました。
21年前、自宅でミシンを使って数千個のおしゃぶりホルダーを一人で作った日々は、今も忘れない時間です。そこからElodieはスタートしたんですから。

お食事エプロン・柄へのこだわり

Q. お食事エプロンのカラー、男の子っぽいものが今後増える予定はありますか?

A. 来年の春夏コレクションはユニセックスに使える新カラーも登場するのでお楽しみに!

Q. お食事エプロンが人気です。おすすめの柄やデザイン、柄のこだわりを知りたいです。

A. すべてのデザインは私が一から描いているので、どれも思い入れが深く、“これがおすすめ”と一つに絞るのはとても難しいです(笑)。
Garden Leo(ガーデンレオ)は、Diorのコレクションを見たときに、この世界観をベビー用品に落とし込んだらどうなるだろうと想像して生まれた柄。
Fairy Tale(フェアリーテール)は、自宅裏の森を散策していたときに見つけた森の中の可愛い仲間たちや植物を描きました。どれも大好きな柄ばかりです。

Q. 長袖エプロンにもポケットが欲しいです。

A. お声が多かったので、来年の春夏コレクションのカラーはポケットありでデザインしました。お楽しみに!

Q. ダルメシアンシリーズが可愛くて大好きです!他の犬種も出して欲しいです!

A. ありがとうございます。他の犬種も検討しますね。日本はトイプードルを飼っている人が多くてびっくりしました。スウェーデンではダックスフンドが人気の犬種です。

ギフト・人気アイテム・ディスプレイ

Q. ギフトにおすすめのアイテムを教えて下さい。

A. お食事エプロンと食器のギフトセットは、ヨーロッパでとても人気があります。
あとは、ブランケットとブリンキーのギフトセットも人気です。
ブリンキーはお子様を迎える前に準備しておきママの香りをつけておくことで、赤ちゃんに渡したとき、その香りが“安心”につながると思っています。

Q. エロディ人気アイテム(全世界またはヨーロッパ)TOP3は?

A. おしゃぶりホルダー、モンドストローラー、お食事エプロンです。

Q. リンダさんが選ぶおすすめのプチギフトの組み合わせはどれとどれですか?

A. ヨーロッパではプチプレゼントとして、おしゃぶりとおしゃぶりホルダーをギフトでプレゼントする方もとても多いです。

Q. クリスマスにむけてギフト提案をしたいのですが、リンダさんがディスプレイするならどんな感じにディスプレイしますか?エロディの良さが最大限活きるポイントは?

A. ぜひ、同じデザインパターンで固めて、様々なアイテムをディスプレイしてみて欲しいです。
例えば、お食事エプロンと同じデザインパターンの食器セットを合わせて一緒にディスプレイする、フットマフと同じカラーのチェンジングバッグやブランケットを合わせてディスプレイするなどです。
ブランドをより引き立てることと思います。

Lindaが日本で感じたインスピレーションは、これからのElodieのデザインにも生き続けます。
日本のご家族との出会いに、心からの感謝を。