20 Years of Design Dedication ― デザインへの20年

エロディ創業者 リンダ・セッテルストローム インタビュー

デザイン、創造、そして家族の時間――。

エロディが歩んできた20年を記念して、創業者でありクリエイティブディレクターの リンダに話を聞きました。

2005年、ストックホルムの小さな部屋で生まれたひとつのアイデアから、いまや世界中で愛されるブランドへ。

このインタビューでは、リンダが語るブランド誕生の原点、これまでで特に思い入れのあるプリント、そして20年という時の中で、変わらずインスピレーションを保ち続ける理由をお届けします。

Q. エロディを立ち上げたとき、どんな想いを持っていましたか?

また、今のようなブランドに成長すると想像していましたか?

最初の頃は、娘のエロディのために、美しいものをつくりたい。日々の暮らしを少しでも特別にしたい ― それだけでした。
彼女のために、すべてを自分の手で縫っていたんです。まさか、今のように世界中で愛されるブランドになるなんて夢にも思っていませんでした。感謝の気持ちと、驚きでいっぱいです。

Q. エロディの歩みを3つの言葉で表すなら?

努力、創造、そして喜び

Q: エロディが常に大切にしてきた価値観とは?

デザインと機能性の両面で、常に一歩先を行くこと。そして、赤ちゃんとご家族の毎日に、ほんの少しでも「うれしい」をプラスできる存在であること。美しいだけでなく、長く使える。ベビー期だけでなく、その先もずっと支える ―
それが、エロディがずっと大切にしている価値観です。

Q: あなたにとって、エロディというブランドを象徴する製品や瞬間はありますか?

もちろんあります。
なかでも特に誇りに思っているのは、おしゃぶりクリップです。
いま市場にある多くのクリップの原点は、エロディが生み出したこのデザインにあります。

また、ビブ(スタイ)も大切な存在です。
肩を包み込むウィングやふんわりとした袖、柔らかくしなやかなPU素材など、これらはすべてエロディが初めて取り入れた独自の発想でした。

そしてもうひとつ忘れられないのが、遊び心とデザイン性を融合させたモンドストローラースです。
どの部分をとっても、エロディらしい個性が光る特別なプロダクトです。

Q: あなたにとって、これまでのエロディの中で特にお気に入りの製品やプリントは?

一番のお気に入りは、やはりウィングド・ビブ(Winged Bib)=お食事エプロンです。
そして、初期に生まれた「Apple of My Eye」のプリントも特別な存在。近年では、「Garden Leo Toile」という柄をとても気に入っています。
どれも、時が経っても、私の心に残り続ける大切なデザインたちです。

Q: 長い年月の中で、どのようにインスピレーションや創造性を保ち続けているのですか?

これからもずっと、トレンドを探し、デザインを愛し、ものづくりへの好奇心を持ち続けると思います。
それが私の生き方そのもの。
仕事というより、人生の一部としてデザインと向き合っているんです。
それに私は、赤ちゃんが大好きなんです。
だからこの仕事が、今でもとても楽しく感じられるのかもしれませんね。

旅をすることも大切にしています。
デザイナーズホテルに泊まったり、新しい場所や空気に触れたり。
どんなものであっても、美しいと感じるものすべてが私のインスピレーションになります。

ただ、創造の源は環境そのものよりも、自分の心の状態にあると思っています。
だからこそ、無理をしすぎないこと。
焦りやプレッシャーは、創造性を遠ざけてしまうのです。

Q: これからのエロディについて、最も楽しみにしていることは何ですか?

れからのエロディで特に楽しみにしているのは、新しいプロダクトカテゴリーの展開と、新しい市場やチャネルへの広がりです。

私たちは毎年2〜3種類の新製品を発表していますが、お客さまがそれを手に取ったときの反応を見る瞬間が、いつも何よりうれしいんです。

コレクションも、取扱国やパートナーも、少しずつ確実に広がり続けています。
そして今、特に楽しみにしているのは――
日本を訪れて、エロディがどのように受け入れられているかをこの目で見ること。

日本ではブランドが急成長しており、その光景を実際に感じられるのがとても待ち遠しいです。